





羅臼庵
必見口コミ!
【 蕎麦は、ロックだ! 】 見るからに太い。ゴリゴリである。しかもこれ、十割そば。ブリンブリンに口の中で暴れる蕎麦という、極めて珍しいコシを持つ十割そば、である。 これは、ロックだ。ロッケンロウルである。転がり続けてもちっとも丸くならなかった路傍の石である。 そもそも私は十割そば信者でもなんでもない。みなさん、十割そばと二八蕎麦の違いは何か、ご存知か。これはそば粉と小麦粉の、熱の通る時間の違いである。と、蕎麦屋が言っていた。 曰く、蕎麦に小麦粉いれたら、小麦粉にちゃんと熱が通った時点でそば粉はもうくったくたになっとるからな!と言うことらしい。蕎麦の方が早く、熱が通る。 んがしかし、だ。実際のところそこまで繊細でメロウな精神を私は持ち合わせていないのだ。”一番高いやつが一番うまい”なんていうのは、世紀末の夢と同じく幻想に過ぎない。 さて、注文をする段になってこの店一番のウリであり高級品である”究極の大吟醸そば”と、そのアンダーガールズ的位置付けな”吟醸蕎麦”という、どちらも十割しかなく、大吟醸は後2人前とのことだった。なるほど、閉店間際に来たので本当に、蕎麦がまだあってよかった、というソレである。 で、まあ、いつものように誰がどれを頼むかでもめにもめて、結局私のところに大吟醸権利が回ってきてしまったわけだ。この大吟醸蕎麦、マルヌキ粗挽き粉仕様で、吟醸蕎麦の引き抜きよりもさらに中心部分だけを使うと言う、もう俺は殿様かよ。という大吟醸っぷりである。 実は私が羅臼庵に来たのは都合3回目。であるが、以前と少し変わっていた。まず、目にも眩しい黄金色の天ぷらがズドン、とやってきてしまうのである。なるほど、蕎麦千五百円には天ぷらまでもがセットされているのだ。嬉しい誤算である。速やかにいただくことにする。 うまい。実にうまい。蕎麦屋の天ぷらは美味い以外の道理がない。塩はまたこれ、ロックだ。粒子系が荒い岩塩で、どこかの山岳地帯のものであろう。(どこの地層かと思いを巡らせたが、どうやらヒマラヤではない。硫黄の香りはしない) さて、うまいうまいと天ぷらにゾッコンになっているうちにソレはやってきた。大吟醸。凄いぞこれ、なんかもう見た目からして剛麺なのである、蕎麦なのに。お前はうどんか。というぐらいの張り詰めた感じ、 何もつけずに食べてみると、なんとまあ。なんとしっかりとしたコナの味わいというか、そば粉の味というか。目がさめるようである、蕎麦というものの概念を疑ってかかるような。このような蕎麦は理解されないことも多々あっただろう。文句を言う人もいるかもしれない。しかし、これは貫かれた信念である。ブレなく、この麺を作り続けると言うのは、自由への架け橋でありやはり、ロックなのだ。 あの、世の中に散見される千々にちぎれた十割そばとはなんなのか。別世界、マルチバースである。で、隣の吟醸蕎麦も合意を締結した上で手繰ってみた。 ふむ、味としてはこのより挽きぐるみな吟醸蕎麦の方が私は好みである。より、粒子感がある。で、これが面白いのだが、この二つはお値段が二百円しか変わらないのにも関わらず、天ぷらの量も、デザートの量も、格段に大吟醸の方が多いのだ。 しかもである、このケーキ。長野でよくある有名なケーキ屋さんのパウンドかと思いきや、自家製である!なんかやたらと美味い。素晴らしい。羅臼庵にいったなら、やはりこの大吟醸千五百円をお勧めするとしたい。非常に珍しいロックな蕎麦は、他で見ることがない。こういう蕎麦もいいものだね、と思わず笑顔になる。そういうなかなか、イケテル蕎麦なのである。 つけ汁は羅臼昆布を使う。濃いめに仕上げてあるので最後の、どろどろの蕎麦湯でわるとまた、際立つうまさである。友達がやたら美味い、これは人生の中でも一二を争う蕎麦である、と言ったら、お上さんがみんなにひとつずつ、リンゴをお土産に、とくれた。ああ、なんで素晴らしい、、、 羅臼庵の蕎麦は好みが出るとは思うが、志賀高原に行ったなら、一度は食べてみんさいね。 (そういえば、おんそばがメニューから消えていた。温そば食べるなら、他に行くべし!蕎麦は冷に限る、のである。これは、蕎麦に慣れない人が迷ったりしないので、とても良いメニューだ。)
湯田中駅
そば(蕎麦) / 懐石料理
長野県 下高井郡山ノ内町平穏1455-5








































































